実は、漫画が原作です!ドラマ「僕だけがいない街」は時間を超えた絆を描く壮大なヒューマンストーリー

実は、漫画が原作です!ドラマ「僕だけがいない街」は時間を超えた絆を描く壮大なヒューマンストーリー

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特集記事

あの時こうしておけば、と過去の出来事に後悔していることはありませんか?

過ぎ去った時間は戻ることができない過去ですが、もしも"タイムリープ"できる能力を手にしたら……。
あなたには戻りたい過去がありますか?
本作品は、見慣れた日常に非日常のタイムリープという能力が織り交ざったお話です。
母を殺した殺人犯を捕まえたいと願う主人公は、過去を変えて望む未来を手に入れることができるのでしょうか。

あらすじ

あらすじ

売れない漫画家の藤沼悟は、自分の意思とは関係なく突発的に時間が巻き戻る"リバイバル"という能力を持っています。
突如起こるリバイバル能力を使い、過去に起きた事故や事件を未然に防ぐことが可能です。しかし、その事故や事件が起こる前に、自分で違和感に気が付かなければ回避できません。

ある日、ショッピングモールでリバイバルし、幼い少女の誘拐を防ぐことができましたが、それは母である佐知子が怪しげな男を目撃したからでした。
悟自身は、ショッピングモールでなぜリバイバルしたのか、原因を突き止められません。
母に詳しく話を聞こうとしますが、それは叶いませんでした。
自宅に戻る頃、佐知子は突然家に押し入ってきた男に刺され、命を落としてしまっていたのです。
何も知らずに帰宅した悟は、惨殺された母の姿を目の当たりにして、リバイバルを望みました。
しかし、母を救うためリバイバルした先はなんと18年も前……。
果たして悟は、母や過去救えなかった友人たちを救うことができるのか⁉

繰り返される時間移動

繰り返される時間移動

本作は一度のタイムトラベルではなく、タイムリープして過去と現在を行ったり来たりします。
リバイバルは、自分が戻りたい時間やタイミングを選べません。
母を助けるため、なんと悟が小学生の頃に戻ります。
それは、当時失踪してしまったクラスメイトの加代がまだ存在する時代。
今ならクラスメイトを救えると信じた悟は、さまざまな工夫を凝らし、過去の自分がしなかった行動を試していきます。
無事に加代を救い出すことができたと安心したのも束の間、無惨にも加代が失踪した事件は繰り返されてしまうのでした。
絶望に打ちひしがれる悟は再び2006年に戻されてしまいます。
元の時代に戻った悟は、母殺しの容疑を掛けられていました。

さらに、仲良くしていたバイト先の愛梨が、自分の存在を忘れています。
悟に気づかずに、ただ横を通り過ぎていく愛梨を呼び止めようと手を伸ばしたところで、再び18年前にリバイバルしてしまいました。
こうして何度も現在と過去を行き来して、救えるはずだった人たちを救おうとする悟。

過去を変えることで、未来も少しずつ変わっていくのですが、絶対に真犯人に辿り着きたいという悟の執念と信念がカッコイイ!
悟の繰り返される悲しみや辛さを乗り越えられる強さ、懸命な姿に心打たれる人も多いのではないでしょうか。

伏線の回収に注目!

伏線の回収に注目!

細かい伏線が作品のいたるところに散りばめられています。
1話の序盤では、北海道暮らしならではの癖で、母親が玄関の鍵を閉めない。
そしてそれが、母親を殺した殺人犯をやすやすと家に入れてしまう結果に……。
事件へ繋がる伏線が回収されていく度に「そんな場面があっただろうか?」と、巻き戻して探したくなります。
愛梨の夢を表す場面や、18年前に戻った時の手袋も「そういうことだったのか!」と言いたくなるほど。
リバイバル後、目覚めた悟は元の2006年の世界に戻ってきましたが、記憶喪失になり何も思い出せません。
悟の記憶を取り戻すための手がかりになる伏線の回収、佐知子が息子である悟の言葉を頼りに意図を汲み取り、謎を解いていく。
また日常の何気ない料理シーンでも佐知子の「ネギを折る」という行動が、昔の佐知子の記憶とリンクします。
そんないくつものきっかけや原因によって、結果や未来があるという繋がりに感心するばかりです。
さまざまな伏線になっている”過去に起こった出来事”がきっかけとなって、悟は少しずつ記憶を取り戻していきます。
これらの伏線となっている場面は原作の漫画でも表現されていて、原作ファンも「このシーンはあのシーンに繋がるのか!」とワクワクすること間違いなし。

ドラマ版の魅力はココ!

ドラマ版の魅力はココ!

ドラマ版「僕だけがいない街」は、原作の完結後に制作されました。
異なる部分は少しあるものの、全体の展開や構成は原作に忠実に描かれています。
本作は原作ファンも認めるほどのクオリティで、非常に高い評価を得ているというのも納得ですね。
主人公である藤沼悟が、犯人をどうやって追い詰めていくのか、見応えがあります。
ミステリーサスペンス作品として、考察を楽しみながら観るのもおススメ!
「もしかして犯人はこの人?」と気づき始めてからの、悟と犯人との心理戦を楽しむのも一興です。

また、主人公である悟のモノローグが多くあり、心情を追うことで一緒に事件を解決しているような没入感に浸ることができます。
ストーリーにハラハラさせられ、うまくいかず悔しさで涙する部分に共感してしまう。それがヒューマンドラマの醍醐味ですよね。

北海道を舞台に、美しい風景や雪の織りなす風情、季節を通した美しい映像もこの作品の魅力。
監督のインタビュー記事では「映画らしいルックにしてくれ」とNetflix側にオーダーされたと語っており、照明や色合いもこだわり抜かれた映像が楽しめます。

聖地ともいえる撮影地って?

聖地ともいえる撮影地って?

舞台は昭和63年の苫小牧の街ということもあり、イントロの撮影も苫小牧が舞台なのだそう。
インタビューでは、家の中から教室、バスのシーンも全部苫小牧という話もありました。
隠れ家として使ったバスも手配したということですから、その徹底ぶりが映像に生きています。
漫画の雰囲気に近い撮影地を探した結果、岡山県や埼玉県でも撮影したそう。
撮影シーンと同じ景色をGoogle MAPで紹介しているサイトもあり、撮影地になった地域は聖地としてSNSに投稿されているものも多く見かけます。

まとめ

ミステリーやサスペンスが好きな方にこそハマる作品ではないでしょうか?
ミスリードも含まれているので、誰が犯人かわかっても結末が気になること間違いなしです!
全12話もあっという間に感じるテンポの良いストーリー。ぜひご覧ください。

Netflixシリーズ「僕だけがいない街」独占配信中

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