あなたは目の前のヒトを信じられる?寄生生物に脳を奪われるSF韓国ドラマ『寄生獣 -ザ・グレイ-』に戦慄!

あなたは目の前のヒトを信じられる?寄生生物に脳を奪われるSF韓国ドラマ『寄生獣 -ザ・グレイ-』に戦慄!

Netflix

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突如として宇宙から現れた、人間を宿主として寄生する正体不明の寄生生物が、人間社会に混乱と混沌をもたらす世界。

日本のベストセラー漫画が原作のSFスリラー作品。Netflixシリーズ「寄生獣 -ザ・グレイ-」。

スピード感あるSF作品が観たい、漫画が原作のドラマが観たい、そんなあなたにピッタリ!

彼らは何者?目的は?
人間は謎多き寄生生物に打ち勝つことができるのか……?

生と死と生存について、社会的問題に訴えるような、深い人間ドラマが描かれている本作を紹介します。

あらすじ

あらすじ

ある日スーパーの客に逆恨みされて、命を落としそうになった主人公のチョン・スイン。
夜道をバイクで走っていると、スーパーの客である男がスインに復讐しようと車でバイクを追いたててきます。
スインは暴走する車に轢かれ、地面に転がった後、無残にも男に刺されてしまいました。

やっとの思いで逃げ出したスインですが、もう逃げる力はありません。
そんな時、謎の生物がスインの身体に宿ります。
謎の生物は、宿主であるスインが負った傷を癒しました。
スインに寄生した生物はハイジと名付けられ、異なる人格としてスインの中に存在するようになります。
ハイジがスインの意識を乗っ取って行動できるのは1日のうちわずか15分のみ。
わずかな時間を使い、スインとハイジは筆談でお互いの存在を確認します。

謎の生物のおかげで一命を取り留めたスインでしたが、人間社会からかけ離れた異質なものになってしまいました。
人間でも寄生生物でもなく、中途半端な存在になってしまったことで、大きな事件に巻き込まれていくことに……。

人間を狩り、捕食しようと本能のままに生きていた寄生生物たちも、セジン教会に集まり、自分たちの生存について学び始めます。
そして、人間社会で生き残るために組織を作り、自分たちを駆除しようとする人間たちに対抗しようと結束し、動き出すのでした。

人間の味方をし、寄生生物を倒す立場にあるスインとハイジは、寄生生物から命を狙われる存在になり、執拗に追い立てられます。
人間組織からも、捕獲対象として追われるスイン。

行動を共にするソル・ガンウの協力もあり、寄生生物に立ち向かうのですが……!?
スインの未来はどうなる? 人間は生き残れるか?

個々の存在の意味について探求する彼らの戦いの結末は!?

原作を知らなくても楽しめる!

原作を知らなくても楽しめる!

本作は原作をオマージュし、寄生生物が飛来してから8年後という設定になっているそうです。
原作を知らなくても全く問題ありません!
ですが、細かな設定を知っていれば一層楽しめるので一度原作を読んでみるのもあり♪

作中では登場する寄生生物の生体や特徴が、しっかりと説明されています。
どうして主人公が変異体となってしまったのか、変異されたものはどうなってしまうのか……。

全6話、わかりやすい構成でスッと頭に入ってきやすく、スピード感ある展開!
オリジナルストーリーなので、本作だけでも安心して楽しめます。

迫力ある寄生シーンや戦闘シーン

迫力ある寄生シーンや戦闘シーン

ダイナミックなアクションシーンを再現するために用いられているのが、高度なVFXとCGの技術!

VFXとはVisual Effects(ビジュアル・エフェクツ)の略称で、実際には存在しないものや、実写では撮影できないものを作り出すための視覚効果のことです。
実写で撮影したものに後から効果を加えたり、合成したりします。
メイキングでは、グリーンバックに右半分がハイジになるスインの貴重な映像も!

CGはComputer Graphics(コンピュータ・グラフィックス)の略称であり、コンピュータを使って描かれた映像や画像のことです。
3DCGを使って映像を作成し、VFXで実際の映像と組み合わせて加工するという技術も。
寄生生物が人間の身体を乗っ取るシーン・寄生生物同士の戦闘シーンをはじめ、視覚的にも非常に迫力ある作品に仕上がっています。
異形の者同士の素早い攻撃、スピード感、人間なら避けきれない速度は思わず戦慄してしまうのではないでしょうか。

寄生された人が人間を捕食する場面や、攻撃する際に頭部が割れてクリーチャー化する時のリアルさにも注目です。
グロやスプラッター感が目立つかと思いきや、異形特有の動きや、人間ならざる力を魅せる演出となっています。

ショッキングな映像だけではなく、様々な場面で緊迫感あるカメラワークが秀逸!
群衆の中で寄生生物が暴れまわったり、寄生生物から主人公が走って逃げたり……。

実際に追手視点で撮影されているので、その場にいるような臨場感が味わえますよ。

人ならざる者の演技が圧巻

人ならざる者の演技が圧巻

寄生生物に乗っ取られた人は、人の姿でありながらも表情は乏しく、無機質な"生き物"になります。
人の中に混ざって身を潜めているものの、対峙したときに感じる「無感情」を見事に演じている俳優陣に感動!

歩き方、しゃべり方、日常の何気ない仕草ひとつとっても、どこかぎこちなく不自然。まるで"人間の着ぐるみ"を着ているかのようです。
会話をしているのに、話が通じない恐怖。
それは人間の本能に訴えかける恐怖ではないでしょうか。
人が人でいられるのは、持っている感情や表現方法にあるのかもしれませんね。

主人公のスインがハイジと入れ替わっている時の表情と口調の変化は見事ですよ!

まとめ

生きるということはどういうことか?
人間であることは、合理的な判断だけではなく感情があってこそ。
その感情はどう社会に影響を及ぼすのか。

監督・共同脚本を手がけたヨン・サンホ監督のインタビューでは、人間が共存するのには、どんな形態であるべきなのかを伝える思いで作品を作り上げたと語られています。

SFホラー・スリラーというジャンルに囚われず、家族や友人・仲間の絆をはじめ、人間としての在り方を考えさせられる作品です。

観終えた後、人間とは何か?
生と死について、改めて考えさせられるのではないでしょうか。

Netflixシリーズ「寄生獣 -ザ・グレイ-」独占配信中

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