アニメも2期に突入する大人気マンガ「終末のワルキューレ」人類滅亡の危機をかけた神との熱いバトルの結末は!?
神たちの住む世界では1000年に一度開催される「人類存亡会議」。
その名の通り人類の存在についての話し合い。この会議で議長のゼウスをはじめとし、神々の意見はほぼ全員一致で終末を与えることに賛成。しかしそれを良く思わない、半分が神で半分が人類という特殊な性質を持つ戦士「ワルキューレ」の長がある提案をします。
それは神と人類による、人類存亡を賭けたタイマン勝負!
月刊誌コミックゼノンにて2018年から連載中のマンガ作品「終末のワルキューレ」。
2021年にはテレビアニメ化し、昨年にはシーズン2の配信も始まるなど根強い人気を誇る作品です。
原作を梅村真也、構成をフクイタクミ、作画をアジチカによる3人体制で作り込まれた「終末のワルキューレ」のアニメシーズン1の魅力を解説します。
人類最終闘争ラグナロク
「ワルキューレ」とは北欧神話によると、戦場で生と死を定める女性、および軍団のことを指しているのだそう。ワルキューレでありその長女であるブリュンヒルデが、超特別条項として定められている神と人類の決戦を提案しました。
ブリュンヒルデがなぜ半神半人になったのか。それは、人間にほど近いところまで身体を落とされてしまったことが原因だそう。そのことから人類とも繋がりがあり人類滅亡の判決にストップをかけたのです。
「ラグナロク」と名付けられた神VS人類最終闘争では、神も人類もそれぞれ13名が出場。1対1の熱いバトルで勝敗を争い、人類の行く末を決めることとなります。
シーズン1では3回戦目までを観ることができます。4回戦目に入るところで終わるので、そのまま続けてシーズン2まで一気に観たくなるくらい白熱したバトルが楽しめますよ。
リアルタイムでアニメを観ていた人は、きっとそのまま原作のマンガを読んだ人も多かったのではないでしょうか♪
観客が固唾をのんで見守る中、第1試合で戦うことになったのは、神サイドからは雷の狂戦士・トールダン。そして人類サイドからは中華最強の英雄・呂布奉先(ろふほうせん)が戦いに挑みます。
一撃に入魂するという戦い方に共通点のある2人。初戦からどちらも強く、観客たちも応援に力が入ります!
人類の中から選ばれた者は皆ブリュンヒルデが選出していて、人類最強と呼ばれる13人。13人は生きていた時代もそれぞれで、「その時代で強かった人」もいれば、「存在そのものが強い人」だったり、「史上最強の敗者」と呼ばれていた者も。
そしてそれぞれの出場者には、生きていた当時から深く関わりのある応援者たちがいます。応援者たちは代表の戦いを激励しながら見守りますが、勝敗はどちらに上がるのかぜひ第2話目からご覧ください。その後に続く第2、第3試合も決着がつくギリギリまでほぼ互角に見える、かなり熱い試合が続きますよ。
個性的なキャラクター
終末のワルキューレはたくさんの個性的なキャラクターが登場します。登場人物たちはみんな北欧神話や旧約聖書などに描かれている神や、実在していた歴史上の人物がほとんど。特に人類サイドは出場者だけではなく、観客席にも誰もが一度は聞いたことがあるような人物がたくさん出てきます。
試合開始前に出場者紹介をする時点で、「あの人かも!?」と予想するのも終末のワルキューレを楽しむポイント。作品内に出てくるキャラクターについて、試合が終わるごとにどんな神や人物として知られているのか、調べればより作品を楽しめるでしょう。
特に神のトップである存在・ゼウスはとてもクセが強くて、おもしろいキャラクター。試合を真剣に見守っていたかと思えば、ワルキューレたちが本気で挑んでいることに対して全力でときめき、開催の提案をしてくれたブリュンヒルデの名を叫ぶシーンは思わずクスッと笑ってしまうシーンのひとつ。それに対して放った、ブリュンヒルデの冷たすぎる一言にもぜひ注目してください!
人類が誰も会ったことのない存在のキャラクターたち。元々ある設定を生かしながらより個性豊かな性格に仕上げているのもこの作品のおもしろいところ。
時には涙のシーンも!
途中で笑えるシーンも交えつつ、真剣なバトルシーンでは思わず手に汗握る展開がつづくことも。
なかでも第2試合目の戦いでは、最後の最後までほぼ優勢であった人類サイドの出場者が迎える最期は、勝敗の結果というよりも全てを懸けて戦っていたのだというのが伝わり、思わず涙してしまうシーン。
第1試合でも、負けてしまった軍の仲間たちが勝利した相手にみんなで特攻するシーンもとても感動的です。
戦いに挑む人類たちはどのような人生を送ってきたのか、試合中の回想シーンは必見です!
過去に生きた者たちがどんなものを見て過ごし、どんな強い相手と戦ったのか。なぜこのラグナロクに挑むほどに神に敵対心を持っているのかなど、様々なことがわかります。そういった詳細な情報があるからこそ、人類サイドの出場者には深く感情移入しながら観ることができるのかもしれません。
一方感情移入しにくい神サイドは、戦いに勝利すれば純粋に大喜び! というわけでもなく、勝敗がどちらでも相手を称え敬う姿が垣間見えることも。人類の存続を望んでいなかったはずが、熱い戦いを繰り広げたことで色々と思うこともあったのでしょうか? まさに神のみぞ知るという言葉がぴったりですね!
どの試合も勝敗が上がる直前は、肉体だけではなく精神との戦いにもなっていくので、作品の中の観客席で観ている人たちと同じような気分が味わえるでしょう。
まとめ
神と人類による大きな試合を追った「終末のワルキューレ」。アニメはもちろん、原作のストーリーと美しいキャラクターのデザインにも目を惹かれるので、アニメとマンガを並行しても楽しめそうな作品です。
登場人物が多いので、見始めは内容が入ってきにくいように感じるかもしれませんが、1試合が2~3話にかけて進んでいくのでご安心を♪
神と人類の本気の戦いをぜひシーズン1からお楽しみください。
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