蘇る最後の忍び伝説!「忍びの家 House of Ninjas」
もしも、今の時代に「忍者」が暗躍しているとしたら……? そう考えただけでもワクワクしてしまいますよね!
自分たちは何者でもない、影の案役者ということもあり、日常生活では目立たない存在として暮らしている。正体を誰も知らないという存在であるため、職場で会っているあの人がまさか? ということや、お隣さんがまさか……。ということもあるかもしれませんね。
古くから伝わる忍びが、現代の世でも現役の仕事人として続いていたら。
それは過酷でありつつも、活躍する姿に視聴者はロマンを馳せるのではないでしょうか。
本作はそんな忍びの世界にクローズアップしたアクションドラマです。
あらすじ
冒頭のシーンから目を見張る、忍びたちの死闘や華麗に戦い舞う姿、家族を失いそっと家業を閉める姿……。説明はされず、ただただ静かな日常が始まっていく。
忍びであることを辞め"普通の生活"を営むようになった、優秀な忍び一家である俵家。
彼らは大事な家族である長男を失った事から、国からの秘められたミッションもことごとく断っていました。家業は封印しても、家族それぞれの日常に忍びとしての行動が染みついていることから、それぞれが修行に励んだりスリルを味わったり、こっそりと仕事に活かしたり。
静かに暮らそうとしている中で、彼らの意図とは関係なく、忍者管理局からの脅しのようなオファーがきたり、事件に巻き込まれたり、様々な脅威が俵家を襲います。
さらには恋愛ですら自由にできないという規則もある中、近づいてく謎の女性。
そして連絡を取ってきた正体不明の男性は一体敵なのか味方なのか。疑心暗鬼になるような出来事が次々と起きます。
命を落とした兄は果たして本当に亡くなったのでしょうか。圧倒的なカリスマ性を持つ新興宗教・元天会の教祖の正体とは。彼らが行きつく忍びの道とは……!?
彼らは何を思い、何を大切にしていくのか、ラストまで目が離せません!
家族の在り方とは
今作は、役者も共同エグゼクティブプロデューサーとして、制作陣に名が挙がっていることが特徴。主人公・晴を演じる俳優の賀来賢人さんは、今作は家族がテーマだと語ります。また、本作の企画は賀来賢人さんがNetflixに持ち込んだというから驚き。
作品の中で触れている「家族とは」を表現する中で、「会話すること」「会話をしないこと」で表現される空気感に一番力を入れているのだとか。
描かれている特殊な世界と、その中で普通の家族として生活することの難しさ。そしてそれぞれの胸に秘める悩みや、言えないことなどのすれ違いも、誰もが持つ身近な悩みなのではないでしょうか。
本作は「忍び」という特殊な環境ではありますが、家族を思いやったり恋しく思ったり、他人同士でもお互いを思い合うという愛情はごく自然で当たり前のこと。
彼らがどのように大切な人に向き合っていくのか、それぞれの登場人物に感情移入して観てしまいます。
そして、忍びの血の宿命とでもいうのか、世の中の"普通"であることが難しく、国の組織(忍者管理局)からの依頼や、対立する忍びから命を狙われたりすることもしばしば。
"家族"という多様なキャラクター性に注目です!
見応えあるアクションシーン!
本作の舞台は日本。古くから伝わる日本の文化や忍者へのこだわりは必見です。音もたてずに高いところから飛び降りるなど、「流石は忍!」と思えるような要素満載。
また任務中や敵の追跡時には、まるでパルクールのように屋根から屋根へと飛び移り、その軽やかな身のこなしは圧巻です。アクションシーンでは刀を使い、クナイなどの飛び道具含め忍者らしさ満載!
体術を駆使し、相手を確実に仕留めていくスマートさには思わず見とれてしまいます。静かで俊敏、そして稲妻が走るがごとく一振りで敵をなぎ倒すような華麗な技の数々!
忍者というテーマを追求したアクションに、満足できること間違いなしです。
また制作の裏側では、キャスト陣が自らアクションシーンを演じている場面が公開されており、よりリアルなアクションを楽しめますよ!
制作の裏側を語る動画では、俵晴を演じる賀来賢人さんがパルクールの要素を練習したと語る場面も。身体造りも、一度肉を付けてからそぎ落とすという拘りぶり!
なによりアクションシーンは、"画で魅せる"という画面を考え抜かれた演出だそう!
実力派の俳優陣!
俵晴を演じる賀来賢人さんの演技は勿論、怪しげな新興宗教・元天会の教祖として、物語を翻弄する辻岡洋介演じる山田孝之さんの演技も見事!
賀来賢人さんのどこか頼りなさを出した表の顔と、非日常である忍の顔では雰囲気が全く異なり、凛々しい表情に息を飲むほど。
山田孝之さんも、信仰宗教の教祖から本性を現した際に声色や態度、その表情までも一変する演技はお見事。
俵家の母である俵洋子を演じる木村多江さんの変装7変化も、妖艶で美しく見所満載です。もちろんピックアップした上記の俳優さんたちだけでなく、登場するすべての役者さんたちの演技力が光ります。
まとめ
家族をテーマにしていることから、登場人物たちは年代も様々!
回を増すごとに面白くなるストーリーに、全8話があっという間に感じます。賀来賢人さん演じる主人公・晴だけでなく、まるで家族全員がそれぞれ主役のよう。
幼い子どもからおばあさんまでいる家族の中で、感情移入できるキャラクターを見つけて楽しむことができますよ。またアクションだけでなく、それぞれの胸に秘めた生き方や感情なども描かれるヒューマンドラマとしても鑑賞できます。
家族の絆や愛、忍者という特殊な職業でありながら、根底は私たちと同じ「どう生きるか?」をテーマにしています。
本作を観ることで家族の大切さや愛情の在り方など、大切な人と一緒に楽しめること間違いなしです。
Netflixシリーズ「忍びの家 House of Ninjas」独占配信中