エキゾチックな色気あるイケメンはいかが?「ブリジャートン家」の華麗な社交界にうっとり♪
豪華絢爛な衣装と邸宅で繰り広げられる社交界のラブロマンス!第一印象最悪の二人は結ばれる!?
19世紀のロンドン、貴族たちは華やかな生活を送っていました。
どのような家へ嫁ぐかによって、これからの自分の人生と生家の評判が変わっていく女性たち。そんな女性たちと、彼女たちを求める男性たちによる恋の物語が、華やかの衣装やヘアセット、目を奪われるような装飾を施した邸宅、当時のイギリス文化とともに描かれていくのが、Netflixで独占配信中の「ブリジャートン家」です。
あらすじ
ロンドンのグロヴナー・スクエアに邸を構えるブリジャートン子爵家には、故ブリジャートン子爵の未亡人母ヴァイオレットと、男女4人ずつの8人きょうだいが暮らしていました。
1813年、長女ダフネが社交界にデビュー。謁見したシャーロット大英帝国王妃から、みごとな所作を「完璧」と称されたことで「今季のダイヤモンド」と呼ばれ、ゴシップ界の注目の的となったのです。
初舞台となる舞踏会で注目の的となったダフネは、同じく結婚適齢期で花嫁探しを急かされている社交界の華、ヘイスティングス公爵サイモンと出会います。しかしお互いの素性を知らない二人は、些細ないさかいから口論をしそうな雰囲気に。しかし、ちょうど現れたダフネの長兄でブリジャートン家当主のアンソニーにより、サイモンとアンソニーはオックスフォード時代の友人であり、お互いの秘密を知っているほどの間柄だと知ります。
男性からの求婚を待ち、1年以内に幸せな結婚をしたいダフネ。しかし、ダフネを心配しすぎるアンソニーの厳しい花婿チェックのおかげで、誰も結婚を申し込んできません。さらに、社交界に流通するスキャンダル新聞には、「あの今季のダイヤモンドが誰からも結婚の申し込みなし」と掲載されてしまい、ダフネは肩身が狭い思いをしてしまいます。
さすがにこの状況を重く見た母ヴァイオレットはアンソニーに、誰彼かまわず反対するのではなく、家の存続のために考えなさいと苦言を呈します。
考え抜いたアンソニーはヴォクソールの夜会で、家柄で選んだ婿と結婚するように勧めますが、年上で品性を感じない男性との結婚は、ダフネにとって考えられないものでした。
そんな折、ばったり出会ったダフネとサイモンはある契約を思いつきます。それは、ダフネはサイモンと恋仲に見せることで、他の男性の競争心を煽り、花婿を自分で選択できるようになる。サイモンはダフネと居ることで、結婚を口うるさく言う母親の小言から逃れられるという、お互いのメリットが一致するというもの。
かくして、社交界を賑わせるビッグカップルが誕生したのです。
2人の計画は功を奏し、予想どおり花婿を選び放題になったダフネ。しかし、サイモンと一緒に過ごすうちに、誰でもないサイモンと居たいのだと気付いていきます。またサイモンもダフネに惹かれつつも、幼少の頃のトラウマから、彼女に対する気持ちに素直になれません。
2人の恋はすれ違ったまま終わるのでしょうか。愛とは、理想の結婚とはいったい?
恋だけではなく、結婚を通して人生の在り方を問われる二人の恋が始まろうとしています!
恋だけでなく結婚観の違いも人それぞれ
「ブリジャートン家」はジュリア・クインの人気小説「ブリジャートン シリーズ」を原作としたドラマです。このシリーズの特徴は、シーズンごとに主人公がブリジャートン家のきょうだいのひとりに焦点を当てていること。現在シーズン3まで進んでいて、シーズン1は長女ダフネ、シーズン2は長男アンソニー、シーズン3は三男コリンの恋模様を中心に物語が進展します。
主人公が変われば、その恋愛や結婚に関する考え方も変わるもの。シーズン1のダフネの恋では、単純に好きか嫌いかではなく、結婚と出産というテーマまで掘り下げて描かれています。
ただ両想いになって、ハッピーエンドという、おとぎ話のめでたしめでたしでは終わらず、結婚後のその後の夫婦問題にも焦点を当てている「ブリジャートン家」。
愛か条件、それとも……。好きだけでは解決できない大人の恋愛にご注目ください。
魅力的な公爵と王子
偽装相手から惹かれあう間へと発展するヘイスティングス公爵サイモンと、若い女性を魅了して離さないプロイセン(プロシア)王子フリードリヒ。ダフネを巡る、タイプの異なる2人について見ていきましょう。
どことなく影を感じさせるサイモン
ヘイスティングス公爵サイモン・アーサー・バセットは、憂いを帯びたエキゾチックな美男子。甘いフェイスとしなやかで獣のような強さを持ち、武芸に長けた、まさに理想の男性像といってもいいでしょう。
しかし心の奥底には幼少時代からのトラウマを抱えていて、そこも人間らしい魅力です。このトラウマはダフネとの恋愛に大きな問題を投げかけることになるのですが、それこそがダフネとの愛の試練でもあります。
完璧そうに見える男性の隠された心の傷。そんな意外性に母性本能をくすぐられる人も多そうですね。
プロイセンのイケメン王子フリードリヒ
シャーロット王妃の甥で金髪に端正な甘いマスクのプロイセン王子フリードリヒは、ダフネをひと目見て恋に落ちます。
華やかで大胆、自信過剰に見える彼ですが、建前や打算にまみれた上流社会の中で、ダフネの気持ちを重んじることができる誠実な男性でもあります。誰もがその容姿と立場に魅了される中、思い通りにならないダフネの態度に翻弄される場面も。
嫁探しのために訪英しているフリードリヒのバックには、「今季のダイヤモンド」と称されたダフネと結婚させようと叔母のシャーロット王妃が介入し、ついにプロポーズというところまで進むのですが……。
個性光る「ブリジャートン家」のキャラクターたち
ドラマをより面白くしているのは、ブリジャートン家の人たちだけではありません。ここからは、ストーリーのエッセンスとなる個性的なキャラクターを紹介しましょう。
ゴシップ大好きシャーロット王妃
作中の時代である19世紀初頭のイギリスを統治していたのはジョージ3世。シャーロット王妃とジョージ3世の仲は非常に良かったそうで、9男6女の母となりました。ちなみに、四男エドワード王子の娘が、大英帝国が最も版図を広げ栄華を極めたときの女王ヴィクトリアです。
ドラマでは社交界を牛耳り、ゴシップ大好きな人物としてたびたび登場。社交界の様子を実名でセンセーショナルに知らせる新聞を愛読するものの、自身をも茶化す謎の記者レディー・ホイッスルダウンの記事に不満を募らせ、その正体を暴こうとします。
物語にスパイスを加える謎の記者
物語は上流社会のゴシップ紙記者レディー・ホイッスルダウンに振り回され続けますが、彼女の存在が物語に刺激を与えているのも間違いありません。彼女の紡ぐ言葉に翻弄されつつも、そのゴシップを楽しんでいるのも上流貴族たちなのです。
誰もがレディー・ホイッスルダウンとは誰なのかを知らないため、好奇心旺盛な次女のエロイーズがその正体を突き止めようとします。
「その正体は誰なのか」「レディー・ホイッスルダウンは存在するのか」「レディと称しているが、本当に女性なのか」など、考察しながら見るのも楽しいですよ。
現代風にアレンジされた文化
豪華絢爛な装飾と衣装、優雅な舞踏会といった文化も注目したいところ。「ブリジャートン家」は純粋に当時の様式を再現するのではなく、現代風にアレンジされたものを取り入れています。その巧みなアレンジは、違和感を覚えることなく、より洗練された印象を与えてくれるでしょう。
華やかで魅惑的なデザインのドレス
19世紀の上流階級が舞台ということもあり、舞踏会の艶やかなドレスや宝石が散りばめられた細かい刺繍のドレスとその豊富なデザインに目が奪われます。
現代風にアレンジされている部分もありますが、登場シーンごとに纏うドレスが変わるので、「一体どれくらいの量をクローゼットに所持しているの!?」と驚くでしょう。また、家ごとにテーマカラーやデザインが異なる点も注目のポイント。ブリジャートン家は青をテーマカラーにしているので、ダフネの衣装は爽やかで清楚なデザインと淡い水色が多く、彼女の魅力をさらに引き立てています。
また、ヘッドセットも同様で、舞踏会にはドレッドヘアの貴族がいたり、シャーロット王妃がアフロヘアーにしていたりといったシーンも見られますが、決して浮いているという印象を与えません。
舞踏会でポップミュージック!?
舞踏会のシーンでは優雅なワルツが演奏されていると思いきや、アリアナ・グランデのヒット曲「thank u, next」をアレンジしたと思われる曲が弦楽四重奏のように流れているのも話題となりました。
また、登場人物の肌の色を特定しないキャスティングも特徴的。ヘイスティングス公爵サイモンは黒人俳優レジェ=ジーン・ペイジが、シャーロット王妃は南米出身のゴルダ・ローシュヴェルが演じるなど、さまざまな人種が違和感なく上流社会に溶け込んでいます。
まとめ
性別や年齢、立場ごとに抱える結婚観や複雑な恋愛事情に、共感する部分があるかもしれません。自分一人ではどうにもならないことや、相手の気持ちをコントロールできないもどかしさなど、恋をする人なら一度は経験したことがあるはず。
まるでファッション誌を見ているかのような、華やかでドラマティックな世界で繰り広げられるラブロマンスにぜひ魅了されてください。
Netflixシリーズ「ブリジャートン家」独占配信中