ある日突然、謎の存在から地獄行きを宣告される!?「地獄が呼んでいる」はサクっと観られるダーク・ホラー！

もしも、そんな警告をされたら、怖くて夜も眠れなくなってしまいますよね……。

「地獄が呼んでいる」は、大ヒット映画「新感染」シリーズを手掛けたヨン・サンホ監督のドラマ！

天使と呼ばれる巨大な顔が、命あるものに寿命を告げ、期日になると地獄の使者が現れ人間の命を奪っていく。

この世界で、人は何を感じ、どう生きるのか。

現在配信中のシーズン1は全6話！　シーズン2の配信も決定♪

スリルと考察を楽しめる、「地獄が呼んでいる」の魅力をご紹介します。

あらすじ

いつもと変わらない日常。カフェで過ごす人々。

平穏な街中で、突如男の悲鳴が上がりました。


正体不明の怪物が一人の男性を追い回して、暴力を振るい、最後に業火で焼き尽くしたのです。

警察は殺人事件として捜査を進めます。しかし、目撃者が数多くいたにも関わらず、手掛かりは掴めません。

警察の検視の結果、被害者の死体が有機物から無機物に置き換わっていた事が判明。とても人間の手でできることではなさそうです……。


この超常現象の正体は何？


人々の間では、宗教団体・新真理会の「神が犯罪者に裁きを降している」という教えが広がっています。

業火に焼かれて亡くなった人たちは皆、何かしらの罪を背負っていたというのです。

罪を犯さず、正しく生きよと新真理会は説きます。

罪を犯さなければ、地獄行きにならないのか？

罪の重さはどの程度？　本当に神の裁きなの？


一体、この世界はどこに向かっているのか……。

繰り広げられる容赦ない断罪から、人類は逃れることができる!?

原作は日本が舞台！

「地獄が呼んでいる」の原作は映画監督のヨン・サンホと作家のチェ・ギュソクが合作した縦読みのLINE漫画。

原題は「地獄」。日本が舞台、登場人物は日本人です。

原作漫画では地名や人名が日本名なので、親しみやすい世界感。

本作の映像に近いテンポと絵コンテのような構図です。


映像化された本作を原作と見比べると、原作の良い部分がさらにグレードアップされています。

地獄の死者の残忍さや、逃げ惑うアクションシーンも抜群のクオリティで迫力満点!!

原作ファンも満足な映像化といえるでしょう。

世界異変と新興宗教

地獄の使者に焼き殺された人間は、過去に何かしらの罪を犯しているといいます。

人々は、焼かれた人間が「何の罪で亡くなったのか」を暴き出そうと躍起になっていました。

この罪や罪人を炙り出そうとする姿こそ、地獄ではないでしょうか。

特に未成年の若者たちが、新興宗教を妄信し、人間が裁く意味など無いと主張をはじめます。

今も尚、凶悪犯罪者が、何の裁きも受けずに生きているのだから、人間の作った法律など無意味だと。


新真理会では、告知を受けた女性が地獄へ行く瞬間を生中継したいと言い始めます。

それには様々な意図があって……？

告知を受けた女性が、映像を残す対価は億を超えるお金。


目的のために手段を選ばず、人間の人生をお金で買う、闇深い欲も垣間見えます。

地獄の使者はなぜ3人？

ヨン・サンホ監督は、製作発表会見で恐怖のキーワードは「集団リンチ」と語っています。

その"集団"が表現する最小人数は何人なのか？　を考えた際、少なくも3人必要だという結論に至ったそう。

容赦なくターゲットを追い回し、三方から囲んで暴力の限りを尽くす使者の姿は恐怖でしかありません。

人間の奥にある本音を引きずり出す演出が秀逸！

登場人物たちの抱える信念

法の力が無力だと感じ、犯罪人を自らの手で裁きたいと願う被害者遺族。

「自分の信じる世界が世の中を正しくしていくのだ」という新真理会のリーダー、チョン・ジンス。

ヨン・サンホ監督は「キャラクター達の持つそれぞれ違う信念の衝突を見ることで、私たちの社会について考える契機になってくれれば」とのこと。

自分にとって何が大切か、守るべきことか、生き方そのものを考えさせられるきっかけになりそうですね。

恐ろしいのは神か人間か？

人間は不条理な出来事に直面すると、心理的な不安を感じて、起きている出来事に理由をつけたくなる傾向があるそうです。


何か理由があるに違いない。

そうでなければ、善良に過ごしているあの人が、自分がこんな目に遭うわけがない……。

これは不確実性を減らし、危険などを予測しようとするための心理的メカニズムといわれています。


因果応報。

「何か罪を犯したから罰が当たったのだ」、そう思いたい。

他人に迷惑を掛けず、親切で善良な市民が"なんの理由もなく"不幸な目に遭ってしまったら、「自分もそうなるのかもしれない」という不安に駆られてしまうはずです。

「何も悪いことはしていないから大丈夫」という安心を得るために、"この人は一体どんな罪を犯したのか"を知りたくなるのでしょう。


罪を犯したかどうか。

実際に何も罪がなくとも「そうであるに違いない」と思い、誹謗中傷する心の闇について、考えさせられるドラマです。

悪人を裁けない人間、神の力を借りてあたかも力があるように演出する新真理会……。

人間が抱える闇を垣間見られます。

神が起こすこの現象がきっかけで、我々は人間がどれだけ欲に負けやすい生き物であるかを、知ってしまうのかもしれません。

まとめ

超常現象・新真理会。新真理会の動きに真っ向から立ち向かう人々。

幽霊的なじっとりしたものではなく、ジャンル分けをするならパニックホラー。

正義とは？　罪と罰が存在する意味は？

人間の心の深さや行動真理をはじめ、人間同士の心理も複雑に絡み合う展開が見所のドラマです。


1シーズンは各話60分以内で全6話！

日々のスキマ時間に考察しながら楽しんでみてはいかがでしょうか♪

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