
バスケ好き必見のNetflixドキュメンタリー3選!感動のドラマや生々しい裏側も!?

世界最高峰のプロバスケットボールリーグ、NBA。1946年に創設され、これまで数多くのスーパースターが誕生しました。
そんなNBAに日本人で初めて挑戦したのが田臥勇太。2004年にフェニックス・サンズと契約を交わし、NBAへの道を切り拓きました。それ以来日本人選手のNBA進出が続き、2025年7月現在ではロサンゼルス・レイカーズで八村塁が、シカゴ・ブルズで河村勇輝が活躍中。彼らの躍進によって、日本でもNBAが身近な存在になっています。
では、そんな大舞台で輝くスターたちはどんな人生を歩み、どんな生活を送っているのでしょうか? NetflixではNBAの一流選手に密着したドキュメンタリーや、伝説的プレイヤー、マイケル・ジョーダンの軌跡を辿った作品などを配信中です。
今回は、バスケットボールファンなら絶対に見逃せないNetflixのドキュメンタリー作品を3つ紹介します。

世界最高峰の選手たちに密着!「スターティング5: 選ばれしエースたち」


NBAの現役トップ選手たちに密着したドキュメンタリーシリーズ「スターティング5: 選ばれしエースたち」。本作はレブロン・ジェームズ、アンソニー・エドワーズ、ドマンタス・サボニス、ジミー・バトラー、ジェイソン・テイタムの5人に密着し、全10話にわたって彼らの2023年~2024年シーズンを映しています。
平均キャリアが4~5年と言われるNBAの世界で、21年目のシーズンを迎えたロサンゼルス・レイカーズのレブロン・ジェームズ。本作では、彼がなぜ今も第一線で戦えるのかを紐解く試合前のルーティンや、遠征先での過ごし方、体のケアの方法などを公開しています。

そんなレジェンドが存在感を示す中、未来のNBAの顔だと注目を集めているのがミネソタ・ティンバーウルブスのアンソニー・エドワーズ。マイケル・ジョーダンを彷彿とさせるプレースタイルと圧倒的なカリスマ性で人気急上昇中の彼が、父親になり、選手としても人間としても成長していく姿は見応え抜群です。
家庭での様子など、選手のプライベートもたっぷり映している本作。サクラメント・キングスのドマンタス・サボニスは、多忙な日々の中でも子どもとの時間を大切にしており、着ぐるみ姿で遊ぶお茶目な一面も公開されました。父が元NBA選手であるサボニスは、過酷なシーズン中も常に子どものことを考えてくれた親を見て、「自分もできるだけ子どもと一緒にいたい」と思ったことを告白。コート外の貴重な姿を見ることができます。
同じく父の存在が大きかったと語るのはマイアミ・ヒートのジミー・バトラー。シーズン中に父を病気で失った彼は、カメラの前で「みんなは俺を超人だと思っているけど、俺だって普通の人間だ。父さんのことで落ち込んでいる」と本音を吐露しました。そんな悲しみを抱えながらもコートに立ち続け、自分も最高な父親になれるようにと努力するジミー。そんな彼の姿に胸を打たれること間違いなしです。

チームもキャリアも異なる選手たちの視点から、NBAの頂点を目指す姿を追いかける本作。中でも優勝に対して強いこだわりを持っていたのがボストン・セルティックスのジェイソン・テイタムでした。彼は19歳でNBAデビューし、チームのエースに上り詰めるものの、肝心の優勝経験はなし。ファンからの厳しい声やエースとしての重責に向き合いながら悲願の優勝を目指します。
見ているうちに全員を応援したくなる「スターティング5: 選ばれしエースたち」。家族と過ごすクリスマスや、優勝決定の瞬間など、コートの内外でスターを追い続けた見どころ満載のドキュメンタリーをご堪能ください♪
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世界的スターのすべてがここに、「マイケル・ジョーダン: ラストダンス」


世界で最も有名なバスケットボール選手、マイケル・ジョーダン。得点王10回、優勝6回、シーズンMVP6回、最優秀守備選手賞、殿堂入りとその他にも数々の栄冠を手にし、彼をモデルにしたシューズ「エア ジョーダン」が爆発的な人気を獲得するなど、カルチャーにも影響を及ぼした世界的スターです。
日本でバスケ漫画「SLAM DUNK」が大流行していた1990年代、アメリカではジョーダン擁するシカゴ・ブルズが黄金期を迎え、8年間で6度の優勝を果たしていました。Netflixで配信中のドキュメンタリーシリーズ「マイケル・ジョーダン: ラストダンス」では、そんなブルズが最後にNBAを制した1997年~1998年シーズンとジョーダンの生き様を、過去の映像と現在のインタビューを交えながら描いています。

その中には約20年もの間、世に出ていなかった未公開映像も公開されました。ジョーダンがチームメイトに辛辣なトラッシュトークをぶつける場面や、ロッカールームのゴミ箱を蹴り飛ばすシーン、関係者に弱音を吐く姿など、本人が「あまりに生々しいと思った」と語るほどリアルな映像を収録。それらから、彼が仲間と一緒に勝利を味わうために、どれほどの情熱でバスケットボールと向き合っていたのかがわかります。
本作で特に強く印象に残ったのは、最愛の父を失った後のエピソード。悲惨な事件に巻き込まれて父を亡くしたジョーダンは心に深い傷を負い、一度NBAを引退しました。その後は野球選手に転向し、21カ月の時を経て再びNBAに復帰。最初の試合では、父がいない世界でバスケットボールをすることへの気持ちの整理ができず、飛行機の機内でひとり涙を流していたことが明かされています。当時のことをジョーダンは、「傍に父がいないと思うと丸裸の気分だった」と振り返りました。
そんな数々の苦難や、四六時中マスコミの目を向けられる生活、スターとしての重責などに耐えながらも圧倒的なプレーでファンを魅了し続けたジョーダン。本作の最後に映るのは、スポーツ史に残るあの伝説的な30秒のプレーです。良いときも悪いときも彼のすべてを詰め込んだ「マイケル・ジョーダン: ラストダンス」。ジョーダンの生き様とシカゴの街を一変させたブルズの黄金期をご堪能ください。
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現在のNBAの礎となる物語「ビル・ラッセル: NBA伝説の男」


マイケル・ジョーダンやレブロン・ジェームズなどをはじめ、NBAには多くの黒人選手が在籍しており、その割合はアメリカ4大スポーツの中で最も高いと言われています。しかし、時代を遡ると、輝かしい成績を収めながらも人種差別と闘い続けた選手がいました。その名もビル・ラッセル。13年間ボストン・セルティックスに在籍し、11度の優勝を達成するなど輝かしい功績を残しながら、公民権運動家としても社会に大きな影響を与えた人物です。
そんなビル・ラッセルの人生を振り返るドキュメンタリー「ビル・ラッセル: NBA伝説の男」がNetflixで配信中。2部構成となっており、バスケットボールがあまり上手ではなかったという幼少期の話から、ディフェンスの要として世界の大舞台で活躍するようになるまでの変遷をたっぷりと描いています。

ラッセルがセルティックスに入団した1950年代は、黒人に対する偏見が当たり前の時代でした。どれほどの活躍をしても、正当な評価をされなかったり、遠征先のホテルで宿泊や食事の提供を拒否されたりという扱いを受けたビル。それでも彼は、毅然とした態度で社会に立ち向かい続けたのです。
差別を受けるなら試合に出場しないとボイコットを主導したり、マーティン・ルーサー・キング・ジュニア牧師の演説を最前列で聞いたり、問題が深刻だったミシシッピ州でバスケ教室を開いたりと人権擁護のために尽力。問題の中核に入り、黒人選手の第一世代として奮闘しました。
そうしてコートの内外で活躍し、黒人初のコーチにも就任。そしてチームを2度の優勝に導き、1969年に引退しました。2022年に88歳でこの世を去ると、NBAは追悼の意を表して、ラッセルが現役時代につけていた背番号6を全チームの永久欠番に決定。すでに6番をつけている選手はそのまま使用できるものの、全チームで永久欠番になるのはNBA史上初の出来事です。
今のNBAがあるのは、ラッセルの存在があったからと言っても過言ではありません。そんな彼の人生とNBAの歴史を知ることができる「ビル・ラッセル: NBA伝説の男」をぜひNetflixでご覧ください。
Netflix映画「ビル・ラッセル: NBA伝説の男」独占配信中


まとめ

今回紹介したのは、1950年代から現代まで、NBAの歴史における重要な出来事を映したドキュメンタリー作品です。NBAファンはもちろん、日本人選手の活躍によって最近NBAに興味を持ちはじめた人は特に、これらの映像を見ることで一気に詳しくなれること間違いなし。過去の偉人から現役スターまでの活躍を追いながら、バスケットボールの歴史をたっぷりご堪能ください!


