悪をもって悪を制する!?数々の問題に巻き込まれながらも痛快!「ヴィンチェンツォ」の華麗な復讐劇に注目
「目には目を」が正しい正義とは限りませんが、悪を制するスカっと系を観たいなら「ヴィンチェンツォ」がおススメ。
マフィアの顧問を務める韓国系イタリア人の弁護士という肩書が目を引く、頭脳明晰で容姿端麗な主人公が、母国韓国で繰り広げる壮絶な戦い!
そんなシリアスながらもコメディ感溢れるヒューマンドラマをご紹介します。
闇社会を敵に回して奔走する「ヴィンチェンツォ」のあらすじ
「ヴィンチェンツォ・カサノ」は、冷徹で非情なイタリアマフィアの顧問弁護士。
彼はボスであり養父でもある「ファビオ」の遺言を実行するため、ボスの兄弟分を殺した「エミリオ」を訪ねたが、交渉は決裂。
酷い暴言を受けたヴィンチェンツォは非情にも、広大な農場を焼き尽くすのでした。
ボスの葬儀で敵対した兄分であった「パオロ」とも、「時期ボスとして忠誠を尽くせ」と言われたが拒否し、2人は決裂。決裂したことで、夜にパオロから送られた暗殺者がヴィンチェンツォ家に侵入。
返り討ちにしたヴィンチェンツォは、報復としてパオロの車を爆破し「イタリアにはもう戻らない。 俺を探そうとするな、次は車内に居る時に爆破する」と警告し、韓国へ。
韓国へ向かったヴィンチェンツォの目的は、ソウルにある雑居ビルの地下に埋められた金塊を手に入れるためでした。
しかし、まるでやり方がマフィアのようだと言われている大企業「バベル」が、不当にビルを買い取ったことにより、法廷闘争に巻き込まれていきます。
ヴィンチェンツォは、その卑怯なやり方と同じやり方をもって、バベルに立ち向かうことに。
決してやられっぱなしではいない、やられたら数倍にして返す「復讐主義者」ともいえる強い意志で、次々と目的を完遂させていくのでした。
ヴィンチェンツォは、巨大な組織に立ち向かい、本懐を遂げることができるのでしょうか……?
ドラマシリーズながら、テンポよく進むストーリーに、最後まで目が離せません。
ダークヒーロー?「ヴィンチェンツォ」の魅力
冷静で冷徹なキャラクターが主人公である本作は、正義のために戦う「熱き正統派タイプ」とは異なり、異質で魅力的!
相手が汚い手を使うなら、こちらも容赦はしないという「スカッと」要素もあり、応援したくなってしまうダークヒーローと呼べるのではないでしょうか?
ヴィンチェンツォの見た目は品が良く優しい顔立ち、優しく微笑めば虫も殺せないような好青年です。
そんな彼が、笑みを消して自分の敵に立ち向かう姿はどこまでもクールであり、恰好良いとしか表現できません。
ところどころ抜けてしまう一面もありますが、決める時にはきっちり決めるという見せ場を心得ているヴィンチェンツォ。
イタリア語も使いこなし、クールな顔で敵対する一派を追いつめていく姿は最高にクールです。優れた武術の実力を持っているのに、普段は隠しているところもミステリアス!
能ある鷹は爪を隠すように、武術的にも強いところも惚れ惚れすること間違いなし。
金塊の山を手に入れるというテーマがワクワクする!
シリアスとコメディ的な笑いが程よくMIXされているため、疲れた時には見たくない……。なんて心配もありません。
ストーリーの本筋はコメディと言っても良い程、面白トークが繰り広げられていきます。
何でもできるエリートな主人公なはずなのに、行く先々では災難に巻き込まれ、不運としか言いようがありません。
そんな逆境の中、ヴィンチェンツォはどうやって目的を達成していくのか、飽きずに一気に観てしまいますよ!
金塊の山を手に入れるために立ちはだかる問題は、ビルだけではありません。バベルが取り扱う薬の問題も同時進行に……。
一連の闇が繋がっている巨大組織に、たった独りで立ち向かうヴィンチェンツォ。
誰が本当の敵なのか、見えるものだけが敵ではない人間関係を考察しながら観ても楽しめますよ。
決して一筋縄では通らないストーリーから目が離せません。
ドラマシリーズとは思えない!映画さながらのアクションシーンは見ごたえあり!
イントロの大火事から見ごたえ抜群ですが、他にも大爆発や肉弾戦のシーンなど、見ごたえある演出は秀逸!
ヴィンチェンツォの銃の腕前はさることながら、格闘技シーンのキレのある動きは見惚れてしまうこと間違いなし!
ドラマ全体の映像美、カメラワークが秀逸!
アクションシーンだけでなく、魅せたいシーンのカメラワークが秀逸です!
上からの構図や建物全体を見せたいときに、横画面に縦の構図をそのまま映し出すイントロから引き込まれてしまいます。
どのような場所であるのか、上空からの撮影を含めて、余分な説明なしに世界感を表現できています。
イントロから画面いっぱいに映る、燃えた農場のシーン。ストーリーの展開に合わせて繰り広げられる舞台背景の映し方など、想像を超えてくる映像には驚きの連続です。
目的のためならやり方は問わない、ヴィンチェンツォの性格も、多くを語らずとも映像として表現されています。
作中では言葉にしない心情までもが、様々なシーンで表現されています。1度目はストーリーに注視、2回目にまたシーンを踏まえて観ると、より多くの情報が得られそう。
登場人物みんな個性的で目が離せない!多種多様な職業につく脇役たちも見どころ!
主要キャラクターだけでなく、脇役のキャラクターも個性に溢れています。
どの人物もそれぞれの事情を抱え、様々な思惑が交錯します。癖のあるキャラクターたちに、いつの間に感情移入してしまいますよ。
話が進むにつれて、登場人物の意外な本質が見え隠れするので、中盤から後半に向けて話が一気に面白くなります。
清々しい程に、悪が悪として描かれるキャラクター設定、それを生かし切る俳優さんたちの演技力には思わず感嘆のため息がでますよ!
抗争だけではない!人間関係とヴィンチェンツォのラブロマンスにも注目!
どこかヴィンチェンツォのことを胡散臭いと思っている、弁護士「ホン・チャヨン」とは、口を開けば喧嘩ばかり。
喧嘩をしつつも、ヴィンチェンツォの言動や態度が気になるホン・チャヨン。
2人の目的が同じになったときに手を組んで挑む姿は、息ピッタリでバディそのもの。
恋愛ドラマというようなシーンは少ないものの、信頼し合っていく二人の関係をドキドキしながら見守りたくなる人も多いはず。
まとめ
本当の黒幕は誰か?それぞれの想いを胸に、目的は果たされるのか?
20話があっという間に感じる、テンポの良さは秀逸! 中だるみせず展開していくので、どんどん続きを観たくなってしまうこと間違いなし。
スカッとする大逆転作品を楽しむなら「ヴィンチェンツォ」を是非最後までご覧ください。
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