ライフの方が安いので「地面師たち」尼僧・ホスト楓ら爪痕を残したバイプレイヤー
主役クラスではないけれど印象に残る名演技を見せたキャラクターをピックアップ!
2024年の流行語大賞トップ10にも選出された「もうええでしょう」もあり、人気に衰えの見えないNetflixシリーズ「地面師たち」。ハリソン山中(豊川悦司)や後藤(ピエール瀧)の名言はSNSをはじめ、各方面で話題となりました。
そんな主役クラスではないものの、「地面師たち」では見る人に強烈な印象を残したバイプレイヤーたちがいます。ここでは、エピソード1でなりすまし役となった佐々木丈雄、100億円規模の土地を所有する川井菜摘、彼女のお気に入りホスト・楓の3人を紹介しましょう。
Tシャツが販売されるほどの人気者も
・佐々木丈雄(五頭岳夫)
おどおどした表情でなりすまし役をなんとかこなしたおじいちゃん。「外苑西通りを渡った所にあるライフへよく行きます、ライフの方が安いので」のセリフで注目され、キャラクターイラストを用いたTシャツが販売されるほどの人気者に。
みんなの愛されキャラとは裏腹に、辻本拓海(綾野剛)にお茶をこぼされたりハリソン山中に抹殺されたりと、踏んだり蹴ったりの役回りでした。
演じた五頭岳夫は、高倉健や北大路欣也ら豪華キャストがそろった1977年の映画「八甲田山」に軍医役で出演するなど、数々の作品で活躍する名わき役です。
・川井菜摘(松岡依都美)
100億円超の市場価値があるとされる港区高輪にある寺の住職にして所有者の尼僧。歌舞伎町のホストに貢ぎ入れ込んでいることを利用され、物件下見と売買契約の際は、なりすましが発覚しないよう東京から遠く離れた沖縄に誘導されていたのですが……。
愛する人を失いこそしましたが、貢がされているだけだったことを考えると救われたのかもしれません。
尼僧でありながら艶のある演技を見せた松岡依都美は、文学座の俳優。舞台をはじめ映画やドラマ、吹き替えなど幅広いジャンルで活動しています。
・楓(吉村界人)
東京・新宿歌舞伎町にあるホストクラブ「クレイジーラブ」のNo.1ホスト。もとはNo.2だったのが菜摘に気に入られNo.1へ。未成年と知りながら不適切な行為をしていたことを地面師たちに握られ、菜摘を東京から遠ざける役回りを強要されます。
変装して潜入した拓海をパシリのように顎で使っていたものの、弱みを握られた途端、ヒョウ柄のパンツ一丁で歌舞伎町のビル屋上に立たされ卑下するというヘタレっぷりが話題に。
クライマックスの重要な役回りと衝撃的な展開もあり忘れられない楓の印象は、「TAMA映画賞 最優秀新進男優賞」を受賞した吉村界人の演技によるものでしょう。
他にも「地面師たち」には石洋ハウスで青柳(山本耕史)と派閥争いを繰り広げる須永を演じる松尾諭、エピソード1で詐欺のターゲットとされるマイクホームズ社長・真木の駿河太郎といった俳優陣も登場。一度見たら忘れられない個性派俳優たちの名演技の数々をお見逃しなく!
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