
見えているものは同じでも答えは違う「啓示」の描く人間のエゴ

似ている者同士なのに異なる選択をしたふたり。彼らはなぜその答えを求めたのか?
「地獄が呼んでいる」「新感染 ファイナル・エクスプレス」で知られるヨン・サンホ監督、「ゼロ・グラビティ」「ROMA/ローマ」を手掛けたアルフォンソ・キュアロンが製作総指揮を務めるNetflix映画「啓示」の予告編動画が配信されました。
ある日、ソン・ミンチャン(リュ・ジュンヨル)が牧師をしている教会を訪れていた、女子中学生アヨンが行方不明になる事件が発生します。
しかし、アヨンの行方不明は単なる失踪事件ではないと考えられた上、事件の担当刑事イ・ヨニ(シン・ヒョンビン)が、死んだ妹の幻影に苦しみ、過去の罪悪感から抜け出せず捜査は難航。
進展のなさにいら立ちを隠せないミンチャンは雨の中、容疑者であるクォン・ヤンレ(シン・ミンジェ)の車を発見し通報。そのまま尾行しましたが、ヤンレに気付かれてしまいました。

お告げ、それとも思い込み

ミンチャンが執拗にヤンレを追うのは、犯人を見つけ罰を与えるというお告げを受けたと思い込んでいるから。
それは、たまたま複合機からプリントアウトされた黒い写真のようなものに、天井から1滴のしずくが落ち、人の顔に見える模様が浮かび上がったことに始まります。その後、この模様とそっくりな、人の顔の形に見える岩肌を目撃したことで、自分にはお告げが下りてきていると信じたのです。
すっかり信仰に傾倒するミンチャンは、やがてその考えがエスカレートしていき危険な方向へ。
また、警察のように行動するため、ミンチャンと担当刑事であるヨニは同じ現場に居合わせる機会が増えていきます。ふたりは同じものを見ているのですが、暴走しているミンチャンと、妹の幻影が見えるヨニにはまったく異なるものが見えていました。
もはや自分の見たいものだけを見て、信じたいものだけを信じるという、極端な自己中心的な考え方に支配されていくミンチャン。果たして彼は、「偶然などない」という謎の声に抗い、真実に気付くことができるのでしょうか?
トラウマを抱えた刑事ヨニ、許されざる罪を犯したヤンレはどうなるのか、信仰と信念に揺れ動く「啓示」は3月21日(金)よりNetflixで世界独占配信スタート。お楽しみに!
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