
バカリズムの作品はなぜ人気?「架空OL日記」の笑えるワンシーンとともに考察!

「ホットスポット」や「ブラッシュアップライフ」などの話題作を生み出しているバカリズム。彼の作品に共通する魅力とは?
これまで数々のヒット作を生み出してきたバカリズム。2023年1月期の日曜ドラマ「ブラッシュアップライフ」では、アジア最大級の番組アワード「Asian Television Awards 2023」で最優秀脚本賞を受賞。他にも多くの賞を受賞しています。
また、3月16日に最終話が放送されたばかりのドラマ「ホットスポット」では、第1話が地上波放送終了後、いくつもの配信サービスで1位を獲得。Netflixの日本国内テレビ番組のランキングでも2025年3月3~9日の集計結果時点で、8週連続トップ10入りを果たすなど大きな注目を集めました。
彼の作品はなぜここまで視聴者を惹きつけるのでしょうか。その理由のひとつとして考えられるのが、親近感のあるリアルな会話劇です。素の姿を切り取ったような温度感と、鋭い観察眼による“あるある”を詰め込んだトーク。絶妙なテンポで繰り出される日常会話に、クスッと笑ってしまいます。
そして、登場人物たちの会話がリアルであればあるほど、「ブラッシュアップライフ」のタイムリープや、「ホットスポット」の宇宙人の能力など、突飛なSF要素がより際立ちます。“どこかにありそうな日常”と“ありえない非日常的な設定”の組み合わせが、多くの人を虜にする魅力なのかもしれません。

これぞバカリズム節!「架空OL日記」の会話劇

そんなバカリズムの作品の魅力がよく表れているシーンを紹介します。銀行に勤めるOLになりきって綴っていたブログを映像化した「架空OL日記」のワンシーンです。
主人公の“私”としてOL集団に混ざるバカリズム。先輩の小峰(臼田あさ美)、酒木(山田真歩)と一緒にトイレの洗面所で歯磨きをしながら、冬の便座の冷たさについてという、他愛もない会話を繰り広げます。
衛生的な観点で便座におしりをつけないことを明かす小峰。それに対して「うちらのおしりも汚いと思っているってことですか?」「うちらのおしりは信じてくださいよ」と2人は反論。
「分かった、2人は汚くないでいいよ」と呆れ気味に笑う小峰に、バカリズムが「じゃあうちら以外のおしりはみんな汚いっていうことですよね?」と追い打ちをかけます。「それでいいよ」とくだらない話で笑っていると、なんと個室から小野寺課長(坂井真紀)が登場!
とりあえず「お疲れ様です」と挨拶はするものの、小野寺課長が”汚い側”になってしまった構図に気まずい空気が流れます。そして目を合わせたら笑ってしまうからか、途端に別の方向に体を向けて歯磨きをする3人の姿があまりにリアル!
誰もが一度は経験したことがありそうな空気感と、バカリズムがOLとして存在している斬新な設定。そんなバカリズム節に思わず惹きこまれる「架空OL日記」をぜひお楽しみください♪
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