
犯人は誰だ!? Netflix映画「新幹線大爆破」に隠された3つの謎

1975年版と決定的に異なる「犯人」「お金の入手方法」「過密ダイヤ」という不明点に迫る!
ご存じのようにNetflix映画「新幹線大爆破」は、高倉健主演による1975年の同名映画のリブート作です。50年の時を経た令和版として、「シン・ゴジラ」などで知られる樋口真嗣監督が、どのようなアレンジと新機軸を盛り込んだのかに注目が集まっています。
この1975年公開の昭和版と令和版にはさまざまな違いがあるのですが、今回は昭和版とは決定的に異なる、「犯人」「お金の入手方法」「過密ダイヤ」という3つの謎について見ていきましょう。
この3つ以外の相違点については「要求額は30倍以上にアップ!「新幹線大爆破」昭和版と令和版の違いとは?」の記事をご覧ください。

草彅剛の車掌が主人公に

昭和版の「新幹線大爆破」の高倉健は犯人グループの主犯格を演じていて、この映画では犯人たちのバックグラウンドや犯行動機、そして"死者を出さない犯行"という決意の現れが描かれていました。
一方、令和版のキャスティングを見ると、主人公が車掌の高市に変更され草彅剛が演じます。この主人公を犯人から車掌へと替えた理由は何でしょうか? 考えられるのは、犯人を前面に出さず匿名性を高める狙いがあるという点。
この謎と関連があるのが、乗客・乗員の身代金となる1000億円をクラウドファンディングで要求していること。身代金の受け渡し現場が犯人逮捕のチャンスとされていますが、このリスクを避けるという巧妙な仕掛けが令和版の特徴といえそうです。
そして身代金の受け渡しがない、つまり犯人が見えないという状態が維持されることから、もしかしたら犯人はJRや警察、政府の関係者、ひいては乗客・乗員というどんでん返しの可能性も!
ここで不明なのが、ふたつ目の謎であるお金の入手方法。クラウドファンディングで集めたお金は、リアルタイムで指定の口座にプールされるわけではないため、集めたお金をどのようにして手に入れるのかという謎が残ります。クラウドファンディング運営会社にすぐに振り込むように圧力を掛ければできますが、ここは当然警察が介入してくるでしょう。
最後の謎は、現在の過密な新幹線ダイヤについてです。1975年の東海道山陽新幹線と比べ、現在の東北新幹線は北海道、秋田・山形・上越・北陸という6つの新幹線と共有走行区間があり、時期や時間にもよりますが、すべての路線が利用する大宮-東京間は1時間に10~15本が走行。
爆弾の仕掛けられたはやぶさ60号を走らせるため、膨大な本数の新幹線をどこかに退避させなければなりません。急造の退避ルートを用意するにしても、短い時間でどこまで行えるのか気になります。
JR東日本特別協力による新幹線車両や駅施設での撮影というリアルさと、最新のVFXの融合した「新幹線大爆破」は、Netflixで4月23日(水)から独占配信スタート。はやぶさ60号の発車ベルが聞こえていませんか?
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