
ギフンの横に咲く花は希望の印なのか?「イカゲーム」シーズン3舞台裏

第4・5・6ゲームの意味とデザインの意図するものを、監督、美術監督の解説で明らかに。
「イカゲーム」シーズン3が配信され、ギフン(イ・ジョンジェ)とフロントマン(イ・ビョンホン)との戦いに決着が付けられました。勧善懲悪を期待してきた視聴者から見ると納得のいかない結末だったかもしれませんが、この展開には、監督のファン・ドンヒョクが伝えたかった意味があったようです。
Netflix公式YouTubeチャンネルでは、シーズン3に登場した第4・5・6ゲームになぜあの内容が選ばれたのか、どういうコンセプトでデザインされセットが組まれたのかを解説した動画が配信されています。
ここから先は、動画の内容を簡単に紹介していきますが、「イカゲーム」シーズン3のネタバレになるため、未視聴の人は、先に本編を視聴してから記事を読むことをおススメします。

現代社会への問い

「イカゲーム」シーズン3で行われる最初のゲーム、第4ゲームで「かくれんぼ」を選択したのは、デスマッチを取り入れたかったからと語る監督のドンヒョク。ここで描きたかったのは、人々の強い絆が弱まっていく様子だったそう。
また美術監督のチェ・ギョンソンは、第4ゲームで重要なのは部屋にいる人たちで、彼らの入った部屋は、参加者の性格や人間関係、葛藤などを表すデザインしたと話します。生命の誕生と羊水を連想させる海の部屋でジュニ(チョ・ユリ)が出産したのは、この意図があったことも明らかにしました。
同様に、第5ゲーム「大縄跳び」、第6ゲーム「天空イカゲーム」の意図とデザインコンセプトも登場。ギフンが自らを犠牲にして25m下に落下したその場に1輪の花と草がある意味についても解説しているのでお見逃しなく。
動画の冒頭でドンヒョクは、「他者への思いやりは我々の中にあるのか?」「思いやりは、我々と世界を良くする原動力になるのか?」という根本的な質問を投げかけたと語っています。
この言葉を聞くと、ギフンがフロントマンの誘いに乗らず、最後に優勝を譲った行動の意味が分かるでしょう。
制作側の意図を知った上でもう一度「イカゲーム」シーズン3を見ると、より楽しめるだけでなく、また違った印象を持つはずです。
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