
どれが一番怖い?「光が死んだ夏」不気味な音の演出8選

ただのスーパーのシーンでも嫌な予感が……。その寒気の正体は“音”の拘りにあるのかも。
ある夏の日の放課後、幼馴染の佳紀と光はいつも通り駄菓子屋でアイスを食べていました。そこで佳紀が光に「お前、やっぱ光ちゃうやろ」と静かに尋ねると、「え……、なんでや、完璧に模倣したはずやのに」と恐ろしい答えが返ってきたのです。
そんな衝撃的な会話で始まる「光が死んだ夏」は、新進気鋭の作家・モクモクれんが描く青春ホラー作品。2025年7月に待望のアニメがスタートし、制作を手掛けたCygamesPicturesが独特の色味やカメラワークで原作の不気味さを巧妙に演出しています。
中でも、どこか不穏な空気を感じる音の演出も注目ポイントのひとつ。そこで今回はNetflixの公式YouTubeチャンネルで公開された、怖い音が印象的なシーン8選を紹介していきましょう。

急に訪れる静寂が怖すぎる

最初に紹介するのは、動画の4番目に出てくる夜のシーン。アニメの第1話ながら強烈なインパクトを与えた松浦さんの事件です。
ぐちゃ、ぐちゃと不気味な足音を鳴らしながら民家に向かって歩いていく得体の知れないバケモノ。家にいる老人の松浦さんは、とんでもないものが近づいていることを察知し、涙目になりながら玄関に向かって「来るな!」と叫んでいます。
家の前に着いたバケモノは、「松浦さん、宅配便です」と言いながらドンドンと玄関を叩きますが、松浦さんは頑なに開けようとしません。すると、次第に声にエフェクトがかかり雑音になったかと思いきや、突然数秒の静寂が訪れた後、松浦さんを絶望に突き落とす恐ろしいひと言が吐き捨てられるのでした。
続いて紹介するのは、スーパーのシーン。怖い描写はないものの、まくしたてるように話しかけてくるレジのおばちゃんや、販促機器から流れる耳に残る音楽、佳紀視点になったときに遠のく声、防犯カメラの映像など、さまざまなカットが目まぐるしく映し出されていきます。
視覚的にも聴覚的にも落ち着く間がなく、なぜかどんどん不安な気持ちになってくる演出。どこかでいきなり、怖いものが飛び込んでくるのではないかと身構えてしまうような音の切り替えに注目です。
その他にも森の中で奇妙な音を出しながら近づいてくる「く」の形をしたバケモノや、制御不能になってヒカルの中から出てきてしまうドロドロの演出など、独特のタッチで恐怖を煽る「光が死んだ夏」。光の形をした“ナニカ”がもたらす恐ろしい事件の数々は、ぜひ本編でお確かめください。
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