運命の相手はどっちのイケメン!?「アイリッシュ・ウィッシュ」
ずっと想っていればいつかは結ばれるかもしれないし、結婚するなら彼がいい!
そう思っていても人生は思うようにうまくいかないことばかり……。だけど、昔ながらの願掛けをしてみたら夢が叶っていた!?
2人の男性への気持ちが揺れ動きながら、自分の本心と向き合って本当の恋愛を成就させるラブコメディ「アイリッシュ・ウィッシュ」。数多くの映画作品に登場し、さまざまな女優賞を獲得しているリンジー・ローハンが、2022年以来久しぶりの主演を務め注目を集めている作品です。
年齢を重ねてもチャーミングな演技が可愛らしいリンジーと、ファンタジー要素がおもしろい本作の魅力をご紹介します。
前半のストーリーとあらすじ
リンジー・ローハンが演じる主人公のマディ。彼女はアレクサンダー・ヴラホス演じる作家のポールを陰ながら支える編集者として、日々彼とともに仕事をこなしていました。仕事のパートナーとしてはもちろん、いつかはステップアップして恋人を通り越し結婚できたらいいなと心に秘めながら彼と過ごす日々。
彼が執筆した本にマディのクレジットは載らなかったものの、その本が前作をはるかに超えてようやく大ヒット!! これならきっと彼からのプロポーズが聞けるんじゃないかとテンションが上がるマディは、ヒットを記念するパーティーで個人的にポールに呼び出され心臓が爆発しそうなくらい大喜び!
しかし、ポールから伝えられたのは、「これからも次の作品へ向けてステップアップしよう!」と、今までと変わらず仕事のパートナーとしてよろしくという内容。さらにマディをお祝いするために駆けつけていたマディの親友の1人であるエマとポールが知り合い、まさかのそのまま気がつけば2人が結婚することに……!?
駆け足過ぎる展開
理解が追いつかないままあっという間に結婚式の日取りが決まり、花嫁のブライズメイドとして参列する予定のマディはポールたちとともにアイルランドの実家を訪れました。
しかしその道中でさらなる悲劇が。空港で自分のものだと思っていたスーツケースを見知らぬ男性に奪われそうになる事態に。スーツケースを奪おうとしたのは、エド・スペリーアスが演じるジェームス。2人は「絶対に私の!」「俺の!」とお互い一歩も引かない状況でしたが、結果として中身は男性のものでした。
マディは荷物を失ったまま1人ポールの実家へと向かうことに……。その道中で乗車したバスの座席の隣に、なんとさっきのスーツケースの男性ジェームスが! 若干の嫌味っぽい発言を言われながらも、お互いの目的などを話す2人。さらにマディが持っていたポールの本に対して、前作がおもしろくなかったと言われてしまい、気分最悪のままポールの実家へと到着します。
落ち込みながらも結婚式に向けて準備が進む中、気分転換に向かったピクニック先でひとり散歩に出かけたマディは不思議な体験をします。ピンクの花が豪華に咲いた大きな1本の木と、その下には石でできた椅子のようなものが。その椅子に腰掛けながらマディの母と電話をしながら本音を話していたところ、電波が悪くなり切れた途端にどこからともなく1人のマダムが姿を現しました。
彼女によると椅子のようなものは「願いがかなうイス」なのだとか……。レクチャーされたとおりに半信半疑で「ポールと結婚できますように!」と願ったところ、マダムの声とともに意識が飛んで翌朝に。
変な夢を見たと思っていたマディ。ところが目覚めると、エマと結婚するはずだったポールがなぜかマディの結婚相手になっていたのです! 「願いがかなった!」と段々と自覚してからは大喜びしながらも、どことなく気持ちに違和感を抱きながら結婚式を迎えることになりますが……。
そのままポールとゴールインすることになるのか、それとも他の人へ気持ちが向く展開になるのでしょうか?
ファンタジー要素がありつつも、一喜一憂するチャーミングなキャラのマディが可愛いラブコメディ作品です。
作家の彼?写真家の彼?
マディは結婚することに決まったポールとの将来にワクワクしながらも、心の何処かではなにかが違うかもとふと考えることも。ポールの家族のクセが強すぎることを知り、窮屈を感じ始めてから本当にこれでいいのか悩むようになっていきます。
マリッジブルーとはまたわけが違いそう……。というよりも、突然1日で意中の男性の結婚相手が自分に変わるなんて、思考がついていけないのは当然ですよね。それも結婚が決まるとなったときには、親友のポールに対する幸せな気持ちも聞いていたから余計にそう感じたのでしょう。
作家のポールはいつもどこかロマンチストで、運動やダンスなど活発なことが好きな男性。一方マディはあまり活発なことは得意ではなく、一緒に自転車に乗っていてもあまり運転がうまくできないマディを置いてエマとどこかへ遊びに行ってしまう心配な一面も。また、ちょっぴり思いやりにかけることもあり、恋人として向き合うと違和感を感じることもありました。
一方出逢い方が最悪だったジェームスは自然を愛する写真家。基本的に人は撮影しないのがポリシーですが、報酬につられてマディとポールの結婚式のカメラマンを引き受けてくれます。第一印象はあまりよくなかったものの、色々と話しをしていくと相手を気遣う優しい面もある素敵な男性でした。あまり知らないからこそ、より魅力を感じられることもあるでしょう。
見た目だけでいえばどちらもダンディで魅力的なのですが、性格は正反対! 自分がマディならどちらを選ぶかという目線で見ても楽しめるし、もしマディの親友だとしたらどちらを応援するかという目線で見てもおもしろいかもしれません。
いよいよ迎える結婚式当日には、マディはどちらの男性を選ぶのでしょうか? どちらかを選んだことで悲しむ人はいないのでしょうか……? 色々と複雑な気持ちを抱えながら結婚式を迎えるマディの決断を見届けてください。
まとめ
ラブコメディとして正統派なストーリーは明るい気持ちで恋愛作品を楽しむのにぴったり!
もしも自分の運命が願ったとおりに1つだけ叶ったとしたら、待っているのは幸せだけというわけではないのかもしれないと少しだけ現実に引き戻される可能性を教えてくれる「アイリッシュ・ウィッシュ」をぜひNetflixでお楽しみください。
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