実話を映画化⁉64歳でフロリダ海峡を泳いで渡る「ナイアド ~その決意は海を越える~」は2024アカデミー賞ノミネート作品!

ナイアド

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壮大な実話を元に映画化された「ナイアド ~その決意は海を越える~」。実に177キロを泳ぎ切ったナイアドの半生を描いた作品です。

ナイアドを演じるのはアネット・ベニン。

主演女優賞と助演女優賞の2つのカテゴリーでノミネートされており、まるで本人を見ているかのような演技力に圧倒されること間違いなし!

あらすじ

ナイアドあらすじ

2010年8月22日、舞台はロサンゼルス。

かつて数々の遠泳偉業を成し遂げたダイアナ・ナイアド。60歳の誕生日を迎えた彼女ですが、沸き起こる思いを消化できずにいました。

28歳の時に挑戦したキューバからフロリダまでの遠泳を思い出します。

夢半ばにして引退したことで、ずっとナイアドの心の中では大きな夢と思いがくすぶっていました。

そして60歳になった今あの時の情熱を思い出し、再びトレーニングを開始します。


きっかけは、施設にあった母の本を整理している時に見つけたひとつのメッセージ。

それは有名な詩の一節でした。

"あなたは何をする気?一度きりの貴重な人生で"


その言葉を目にしたとき、まるで自分自身に問われたような気持ちでした。

そしてナイアドの心の中で何度もこの言葉が繰り返され、熱い想いが蘇ってきます。

一度は断念したキューバからフロリダまでの遠泳に、再び挑戦する決意を固めたのでした。


そして……。そこには、30年ぶりに水着とゴーグルを身に着けトレーニングを開始するナイアドの姿が。

プールで泳ぐトレーニングも少しずつ時間を延ばしついに8時間を超え、いよいよ本格的な遠泳へ。

しかし、遠泳に挑むには仲間と資金が必要です。

自信満々に資金集めを始めますが、すでに60歳になった彼女へのスポンサーはつきにくく、昔の様にはいかないことに憤りを感じます。

その後苦労しつつも仲間を集め、キューバからフロリダまでの遠泳に挑みますが、その道はあまりにも険しく困難な出来事が待ち構えているのでした。


くじけそうになりながらも何度も挑戦するナイアド。そんな彼女を待ち受けていたのは、大自然の驚異!

どのようにしてナイアドは、この偉業を成し遂げていくのでしょうか?

最後まで目が離せません……!

ナイアドの偉業

ナイアド偉業

本作のメインテーマであるキューバからフロリダまでの遠泳の他にも、ナイアドは28歳で現役を引退するまでに、数々の偉業を成し遂げていました。

マラソンスイミングで優勝、優等生友愛会員作家、カプリ島・ナポリ横断の世界記録を保持、オンタリオ湖51キロを横断……。


さらに、バハマからフロリダ143キロを泳ぎ切るという外洋最長記録までも所持していました。

そんな彼女が引退をする前に挑むメインディッシュ。それがキューバの海!

これまでの挑戦だけでも驚きですが、更に難関に挑もうとする意欲は見習いたいですね。

度重なる挑戦

ナイアド挑戦

ナイアドが挑む冒険は一筋縄ではいきません。

悪天候に見舞われたり、疲労困憊で断念したり。さらには海域に潜む猛毒のクラゲに刺されて断念……。

また、同じコースを同じテーマでチャレンジしようとする若者が現れ、その行方を見守る場面も。

自分との闘いでもあり、世間との闘いでもあり、大自然との闘いでもあります。

豪雨の中を彷徨い続けるだけでも、サポーター含め命の危険と隣り合わせです。

海を渡ることの過酷さをこれでもかと突き付けられます。

全身塩まみれになり睡眠はとらず、水分補給と食事は泳ぎながら。

4度の失敗を重ねても尚、やり遂げると決めた不屈の精神に、胸が熱くなりますね。

熱く固い友情と信念

ナイアド熱い友情

ナイアドを思いやり尊重する、ボニーの存在はとても大きなものです。

ボニーはナイアドの親友であり、偉業を成し遂げるために欠かせないコーチでもあります。

心配ゆえにぶつかり合い、喧嘩する様子も、彼女たちの人間性が豊かに描かれています。

30年以上も共に過ごした二人の時間は、誰かが簡単に口を挟めないくらいの固い絆で結ばれていました。

お互いの想いをぶつけ合った後、「独りになってはダメ」と、抱き合うシーンは感動です。

大海原でくじけそうになるナイアドを何度も励まし、自分自身も不眠不休でサポートをするボニー。

ナイアドの体力と精神も強靭ですが、見守る側も直接手助けができない分もどかしい気持ちでしょう。

海に飛び込んでまで必死に声をかけるボニーの献身さに心打たれます。


そんな中、何度も失敗するナイアドの体調や体力を考慮し、協力できないという仲間たちの声も……。

お金や建前ではなく、心からナイアドを心配しているからこその激しいぶつかり合い。

またその皆の心配がわかるからこそ、自分の意思を貫き通すナイアド。


どちらの想いも必要不可欠で、だからこそ固い絆が生まれたのではないでしょうか。

最後まで成し遂げたナイアドが、個人競技ではなくチーム・スポーツと語ったところにも、ボニーだけでなく関わったたくさんの人たちへの感謝の気持ちが伝わります。


自分自身が夢を追いたいと協力を仰いだとき、どのくらいの人が力を貸してくれるのか、また自分もそんな人の支えになることができるのかと、考える機会を与えてくれる物語でもあります。

高度な映像技術

高度映像技術

製作に携わった映像制作会社のDNEGが完全にリアルな海面のシミュレーションを作成し、見事な水のエフェクトは本物と区別がつかない程!

セットかとおもいきや、丸ごと3D映像の荒波や、実際の映像に加えられた嵐の夜など、種明かしの映像が無ければまったく気づきません。

特に、技術が発展している現在ではリアルな現実と、映像世界の境界線はなくなっているように感じます。

大迫力の大海原を大画面で堪能してみるのも楽しそうですね。

まとめ

本作の他に、Netflixには「対岸へ:ダイアナ・ナイアド物語」というドキュメンタリー映画も配信されています。

併せてチェックしてみると、より彼女の挑戦への感動が増すかもしれませんよ。


スポーツとしてだけではなく、仲間との熱い絆の物語。

何歳になっても挑戦することを諦めない、夢を叶えることができるという勇気を貰える作品です。

Netflix映画「ナイアド ~その決意は海を越える~」独占配信中

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