恐ろしいのになぜか応援したくなる!?恋愛サスペンス「YOU ―君がすべて―」はシーズン4まで公開中!
「完全に手に入らないものほど執着してしまう」そんな気持ちになったことが誰でも1度はあるのではないでしょうか?
それが物であったり名誉だったり、はたまた恋人だったり……。と、その価値と大きさは人それぞれですよね。
そして皆さんは、その"欲しいもの"に対して、どのくらいの労力をかけることができるでしょうか?
時間、お金、労力、社会的立場、もしくは自分の命まで。
それらを犠牲にしてでも貫く愛に、恐怖を覚えながらも魅入ってしまうのが「YOU ―君がすべて―」。
テンポ良く飽きさせない展開で、シーズン4まで続く人気作品!
そんな「YOU ―君がすべて―」をご紹介します。
愛を貫くサイコスリラー!シーズンごとのあらすじは?
本好きで頭脳明晰、容姿端麗、そしてどこまでも純粋に自分の欲望を貫く男ジョー。
大人しそうな好青年のジョーは、好きになった人のために、ありとあらゆる手段を尽くすのでした。
どこまでも「僕の人生は君がすべて」になってしまう、そんな主人公から目が離せません!
シーズン1~4までをネタバレなしでお届けします。
【シーズン1】執着と愛の違いは紙一重!?愛を貫くジョーという男
ベックは小説家になりたい、女子大生。派手な友人たちに囲まれて、自分の夢を見失いそうになっていました。
そんなとき、本好きのジョーに出会い彼女の心は揺れ動きます。
一方ジョーは自分の働く書店で、美しいベックと出会った瞬間一目ぼれ。
言葉を交わしたその日から、インターネットを使い、鮮やかな手つきでベックの素性や住所まで調べつくしていきます。
彼女に近づくための準備は、細かく周到で手段を選びません。
ジョーの恋心は次第に執着と化し、彼女との仲を邪魔するすべての人を排除しようとし始めるのでした。
ベックを手に入れようとするだけでなく、ベックを侮辱する人をも排除していくのですが、どこまでも自由奔放なベックにジョーの心配は尽きません。
彼女を独り占めしたいジョーの歪んだ執着はどこまでも果てがなく、ジョーは次々と人を殺めてゆくのでした。
やっとの思いで恋人同士になることができましたが、どんなにベックを愛してもすれ違ってしまう2人。ベックは、自分の欲望のために女の武器をちらつかせたり、他の男性と関係を持ってしまったり……。
手にした愛は続くのか? 小説家になりたい彼女を心から応援しているジョーは、彼女の夢を叶えることができるのか?
シーズン1ではジョーという男がどういう人かを、じっくり描いた物語でした。
この作品は、登場人物同士の会話とは別に、ジョーの「心の声」と共にストーリーが進みます。その心の声を聴いているうちに、行き過ぎた感情であってもどこか応援したくなってしまうかも。
本来なら捕まるべき犯罪者でも「見つからずに隠しきって欲しい!」と、感情移入してしまうから不思議ですよね。
それだけ魅力的なキャラクターや脚本、没入しやすい心の声の演出が素晴らしい作品です。
「愛とは何か?」を深く考えさせられますよ。
【シーズン2】惹かれあうものたちの「秘密」とは
愛に疲れたジョーは、愛を封印しようとします。
それは、自分の中の愛に対する執着心を自覚したからなのですが。そんなジョーの元に、元カノのキャンディスが現れます。
キャンディスによって、自分の生活が脅かされると感じたジョーは、大嫌いなロサンゼルスに逃げ込むのでした。
名前を偽り、新しい生活を手にしたジョーはウィルという名前を名乗り、ラブという運命の女性と出会います。
愛を封印するはずが、愛に溺れてしまうのがジョーの本質なのでしょう。
ラブへのめり込んでしまったり、新居で出会った少女のために無茶をしたりと、ジョーの生活は波乱万丈なのでした。
一方、復讐を望むキャンディスは執拗にジョーの生活区域に入り込んできます。
ラブの弟と恋人同士になり、ラブにウィルの正体がジョーであるとバラしてしまいます。
本当の姿が世間にバレそうになったとき、事態は大きく揺れ動くのでした。
シーズン2では、シーズン1を超える大どんでん返しがあります。
まさかそんな展開に!? と驚くこと間違いなし。
【シーズン3】運命を求めるジョーの愛の行方とは
ラブとの子供を育て、新天地で再出発を目指すジョー。
息子の為に空虚な結婚生活を我慢するジョーは、美しい隣人に恋をしてしまいます。
それに感づいたラブは、衝動的に隣人を殺めてしまうのでした。
衝動での殺人を辞められないラブに、ジョーは疲弊していきます。
そんな中、職場で出会った美しいマリアンに恋をしたジョーは、ラブに気付かれないように愛を育んでしまいます。
ラブもジョーへの不満で満たされず、隣人の青年と深い関係になってしまいます。
しかし、その執着はジョーへのものであり、邪魔するものは全て排除していくラブ。そして、マリアンとジョーの関係を嗅ぎつけます。
円満に別れたいジョー、そして絶対にジョーを手放したくないラブの、激しい攻防戦が幕を開けるのでした。
お互いを騙し合い、この戦いの決着はどうなるのか!?
シーズン3はジョーとラブの頭脳戦でもあり、騙し合いでもあります。息を飲む展開に注目!
信じあい、そして疑い、結婚や、愛の継続の難しさや信じることの大切さを考えさせられる物語です。
そして真実の愛を探すジョーの人生の旅は続きます。
【シーズン4】真実の愛を探すジョー!愛するマリアンを手に入れられるのか?
新しい生活に身を投じたジョーはフランスへ。
愛したマリアンはラブの嘘を信じて、行方知れずになってしまいました。
彼女を忘れられず、数か月かけてフランス中を探し回るジョーは、ついにマリアンの行方を突き止めます。
ある日、ジョーの前にラブの父親に雇われたエリオットが現れます。
取引の末、ジョーは「ジョナサン・ムーア」という身分証を確保し、大学教授として生活していくのでした。
そして殺人事件に巻き込まれ、平穏な生活とは真逆の環境に置かれるジョー。
そんな中、美しいケイトという女性に惹かれますが、愛を深める前にケイトからは疑念の目で見られてしまいます。
今作は恋愛が絡む前に、過去の因縁からジョーは次々と事件に巻き込まれ、災難としか言いようがありません。
いがみ合い、疑い合い、それでも美しいケイトとジョーは愛し合うのでした。
ジョーを操り、恐ろしいサイコパスである「リース」の正体が明かされたとき、物事は大きく展開することに。
シーズン1~3とはまた違った形で描かれる狂気が新鮮でした。
まだまだ次の展開に続きそうな終わり方から目が離せません。
世の中に潜むサイコパスとソシオパス
「反社会的な行動をためらわない、無謀な行動をする、良心が欠けた人」というのが特徴の「ソシオパス」。
そして、同じような特徴が挙げられる「サイコパス」。
「YOU-君がすべて―」に登場する人物は、家庭環境に何かしらの問題を抱えており、それぞれにソシオパスやサイコパスの要素が垣間見えるシーンも。
一方でトークが上手く、平気で嘘をつくという特徴もあるため、他者を利用するのが上手いとも言われているようです。
この作品のように、身近にそんな人物がいても、深く関わるまで気づかなそうですよね。
内側に潜む、純粋な狂気を感じられる本作。そうした人々から身を護るヒントになるかもしれません。
SNSは怖い!どこまでも調べられるネット情報
SNSに私生活の様子を載せたり、交流関係を載せたり……。
スマホが気軽なアイテムになっている昨今では、あらゆる情報がSNSから収集が可能に。
本作では主人公のジョーがネットワークを使い、いつ、どこで誰が何をしているか、そして誰と繋がっているかを分析し、執拗にストーキングします。
携帯だけでなく、パソコン、位置情報などあらゆる手段を使い、ターゲットの生活を網羅していく姿には思わずゾッとすること間違いなし。
ときには、ジョーが別の人物に成りすましてメールを送ることも。
スマホやパソコンさえあれば、誰でも簡単にできてしまいそうなことばかりで、身近に潜む恐怖を感じます。
安易に居場所や友人の繋がりをSNSに投稿すると、恐ろしい目に遭うのかもしれない。この作品を観ればきっと、現代社会の闇を感じるでしょう!
まとめ
人間のひたむきの気持ちに共感し、悪意そのものを”好感”としてすり替えてしまう。
そういった気持ちも、人間の狂気なのではないでしょうか。
理性ではわかっていても、観ているうちに主人公のハッピーエンドを望んでしまうという、まさに自分自身の利己的な感情を、突き付けられる作品です。
話数が多くても、あっという間に観終えてしまうくらい、どのストーリーも驚きの展開でおススメです。
ジョーの心の声を聴いているうちに、ぐいぐいと主人公にのめり込み共感してしまうこと間違いなし! 中毒性高い本作品を是非ご覧ください。
Netflixシリーズ「YOU ー君がすべてー」独占配信中