
もし裁判員に選ばれたら?「坂の途中の家」で描かれたリアルな家庭問題

母親としての心の揺れ、家庭という密閉された空間の中に潜む秘密。他人事ではない物語から目が離せない!
Netflixで配信中の「坂の途中の家」は、直木賞作家・角田光代の同名小説を原作としたヒューマンドラマ。
本作は、家庭と法廷という2つの舞台を通じて、主人公・山咲里沙子(柴咲コウ)の、母親としての葛藤や家族の在り方をリアルに描き出しています。
里沙子は3歳の娘と、夫・陽一郎(田辺誠一)と平和な日々を送っていました。そんな彼女はある日、世間から注目されている事件の補充裁判員に選ばれることに。
被告は、生後8カ月の娘を手にかけた安藤水穂(水野美紀)。裁判を通じて、里沙子は水穂の境遇に自身を重ね、育児に対するプレッシャーや孤独感、夫との意見のすれ違いに直面します。

被告と自分を重ねる里沙子

今回で配信された動画は、エピソード1のワンシーンです。
日中は娘を夫の実家に預けて裁判所に行き、帰りに娘を連れて家に帰る生活を送る里沙子。その帰り道、娘が駄々をこねて地面に座り込み、大人しくなるまで里沙子は隠れて様子を見ることに。
すると、たまたま同じタイミングで仕事から帰ってきた陽一郎が、1人で座る娘を発見。「違うの!」と状況を説明しようとする里沙子ですが、陽一郎は周りの目を気にしてか、娘を抱いて急いで帰宅します。
家に帰ると、「あんな場所で置き去りは児童虐待だよ」と言って里沙子を責める陽一郎。それに対して里沙子は「私も裁判で疲れてて」と反論しますが、「重大任務をこなしてるような言い方するなよ」「裁判員引き受けたぐらいで」と、陽一郎の攻撃は止まりません。
限界に近い状況の中、被告の水穂のことを思い出す里沙子は、彼女が置かれていた境遇に自らの姿を重ねていくのでした……。
サスペンスや社会派作品が好きな人はもちろん、ヒューマンドラマを楽しみたい人にもおススメしたい一作です。
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